ホーチミン
メコン
の熱い日

レポートPart.1 機内編

レポートPart2(ホテル編)
レポートPart3(観光編)
レポートPart4(食事編)

ベトナム/ホーチミン市・クチ・ミトー探訪

Tourproduced by Lucky Tour Center

2004年6月23日〜6月25日
文、写真 ポートサイドツーリスト/金田和隆

初めての地へ

旅が好きで旅行会社に居る事はなんとなく感じてはいるのだが、いつでも行ってみたい所へいける訳ではない。しかし初めての国、初めての人々に出会える楽しみは、いくつになっても期待と不安が入り混じる。そして、そんな体験はほとんどと言って良いほど後悔跡に立たずで終わるものは少ないものだ。今回は研修という形でベトナムへ入る。もしこれがいきなり個人旅行で訪ねたとしたら、もっと多くの時間と労力を費やし、行動範囲も狭かったかもしれない。他のお客様へのご案内を目的に今回もいろんな方々の協力で、収穫のある旅となった事に感謝したいと思います。

ベトナムという響きは我々世代にとって、記憶の外にあるものではない。あのベトナム戦争のニュースは、今の世界のニュースと同じように私が小学・中学生時代に否が応でも耳に入ってきたものだ。その悲惨さも忘れてはいけないことだが、今のベトナムの活気というものを肌で感じてみたかったのかもしれない。そしてその国の人々の顔を少しは感じえたものであったのが嬉しかった。

旅のコーディネーターとして、前評判やいろんな情報を絶えず受け入れているものの、他人の噂や感覚はやはり他人のもの。自分の感覚と他人の評価を素直に融合させながらホーチミン国際空港へと降り立った。決してリゾート地の感覚もなく質素さが感じられる空港であったが、アジアの空港によくある光景がいきなり目に入る。それは出迎え人の多さで、初めてアウェイ(笑)でのご対面である。そのアウェイでの対面こそ価値があるのだと思う。表情豊かでシンプルな人々の雰囲気が伝わる。そしてこちらもそんな雰囲気に意識しない内にシンプルに溶け込んでいく自分がなんとなく心を軽くしてくれた。ムッとする暑苦しい闇の中、なにが起こるかわからないこの旅に、期待を込めて車に乗り込み、ホテルへと向かう。

これから少しずつ、記憶と感覚と匂いを呼び起こしながら、ベトナム記を私なりにつづっていこうと思います。写真は全て私が現地で撮って来たものです。

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